

最近、「床の間」とは、いったい何なのか?と言うことがちょっと気になっています。
客間に置いてある健康器具を使いながら目に入る「床の間」とは、何故あるのだろう?と素朴な疑問をもったからです。
と言うのは、我が家の客間が電動ウォーカー、フィットネスバイク、フットマサージャー、ヘルストロン、‥といったメタボ対策の健康器具(全部、私の物ですぐ飽きてしまって家族のひんしゅくを買っています)に占領され、床の間には何年も同じ掛け軸が掛けてあり、頂き物の木目込み人形が置かれているだけでお客様を通せる様な状態ではありません。
そもそも、「床の間」とは室町時代の書院造から生まれ、他の部屋より一段高くした押し板がつけられ、武家社会で用いられた「上段の間」を「床の間」と言うようになったことが始まりです。現在では、和室に設けられた板張りの空間で、通常上座側にあり畳面より床を一段高くして造り、掛け軸、花、置物などを飾る観賞用の空間になっています。
最近の住宅は畳の部屋を造らない洋式の家も増えていますし、たとえ床の間を造っても収納スペースなどにリフォームしてしまう人もいるそうです。ネットでも「床の間」が必要か否か延々と議論されている書き込みもあって、我が家も、和風建築だからと当たり前のように客間として造りつけましたが、現実はお客様もリビングに通してしまってなんとなく無駄なスペースになっているのも事実です。
でも、建築家の清家清氏が「あまり無駄のない家は住みにくいものです。床の間は小さな家にもゆとりをうみだします。」と言っています。私達はなかなかゆとりを持つような生活ができませんが、少し考え方を変えて、せっかく「床の間」があるのだから時には、花でも生けて心豊かに暮らしていけたらいいなと思い始めた今日この頃です。