吉建ホーム、本社のスタッフによる日々のダイアリー。茨城県竜ヶ崎市、水戸市で外断熱・省エネ通気工法の注文住宅を建てる工務店、吉建ホームです。

資料請求お問い合わせ

竜ヶ崎通信

設計ダイアリー 竜ヶ崎通信 水戸だより

竜巻被害の原因究明が進んでいます

2012年05月17日(木) | その他| 吉田大輔

悪夢のような竜巻被害から10日が過ぎました。
つくば市では復旧作業が進み、日常の生活が戻りつつあるようです。
今日の日本経済新聞(Web版)に竜巻被害の原因究明についての記事がありましたので紹介します。

つくば市の竜巻被害、住宅が基礎ごと裏返った原因とは

 べた基礎の表と裏がひっくり返り、それが倒壊した家屋に覆いかぶさっている──。
2012年5月6日に茨城県つくば市で発生した竜巻では、木造2階建ての住宅で、このような前代未聞の被害が発生した。竜巻によって上屋がべた基礎ごと真上に持ち上がって空中で反転し、落下した可能性があることが、建築実務者や研究者に対する「日経アーキテクチュア」の取材で明らかになった。

 
 今回の竜巻による被害は、極めて広範囲に及んでいる。茨城県では約1250棟の建物が損壊。栃木県でも約860棟の建物が損壊した。死者1人、負傷者52人という大きな被害をもたらした(5月9日時点)。なかでも建築関係者が最も衝撃を受けたのが、つくば市内で起こった木造2階建ての住宅の被害だ。上屋がべた基礎ごと持ち上げられて反転倒壊し、中学生の男子生徒が犠牲になった。


 一体、どのような力が働いてこのような被害が生じたのか。建物の突風被害を調査している複数の研究者は、これは飛行機が浮上する原理と似たメカニズムによる可能性がある、と見ている。

 まず、水平方向の風が屋根に沿って流れていく。その際、屋根の上部で気流の密度が高まって風速が大きくなり、圧力が低下する(ベルヌーイの定理)。これによって、屋根の上下で圧力差が生じ、屋根を下から持ち上げる力が加わったという見方だ。
 
 つくば市で発生した竜巻の風速は50~69m/秒(気象庁の推定)。一般的に強い台風とされる30~40m/秒を大きく上回る。こうした強い風が、持ち上げる力をさらに大きくした可能性もある。


接合金物で緊結していたことが要因という見方も
 
 べた基礎ごとひっくり返った一因について、接合金物によって上屋とべた基礎が堅固に緊結されていたからではないか、と推測する木造住宅の専門家もいる。木造住宅の構造に詳しい金井工務店(埼玉県川口市)の金井義雄社長は「木造住宅の被害で犠牲者が出たのは何とも痛ましい」としたうえで、次のように指摘する。「現地を見て、基礎が横に移動すれば生じるはずの地業の乱れがないことに気付いた。基礎ごと真上に持ち上げられた可能性が高い。ホールダウン金物やボルトなどで、柱や土台と基礎が堅固に接合されていたため、べた基礎ごと真上に持ち上げられたのではないか」。


 この住宅は、つくば市内の工務店が約2年前に建設したことが明らかになっている。2000年の建築基準法改正時に使用を義務付けられた、ホールダウン金物などの接合金物を用いているはずだ。皮肉なことに、接合金物の堅固な緊結力によって、上屋とべた基礎が一緒に持ち上げられ、それが被害を拡大させた可能性が高い。

日本経済新聞(Web版)より抜粋

震災などで地震に対しての耐震対策は法律でその都度、改正されてきましたが、台風よりも威力や破壊力のある竜巻の対策を今後どのように考えていくのか…
津波対策と同じく、今後の検討課題となりそうです。

バックナンバー

資料請求お問い合わせ