『シロアリ消毒をして3日後の悲劇』だから「いい家」を建てるより

だから「いい家」を建てる。

【だから「いい家」を建てる】にこんな興味深い記事が載っていましたので、ご紹介しておきます。

シロアリ消毒の悲劇

ある家から、
「床がきしむので点検して欲しい」という依頼を受けて訪問した。

洋風の2階屋で、オレンジ色のS型瓦をのせた寄棟の似合う、雰囲気のよい家だった。

一見して予算をたっぷりと掛けたということが分かった。しかし、空気は重くよどんでいて、座ったソファーが湿っぽく感じられた。

ご主人は、自己紹介をした後で立ち上がりながら、

「一年ほど前から床鳴りが気になりだしたのですが、ここでしょ、それから、ここ」と、踏みつけると、ギィ−と床が鳴り、わずかに床が沈むのがわかった。たぶん床下は土のままで、そこから上がる湿気で下地板が傷んでいるか、束が腐っていると推察できた。

私が推察を説明すると、ご主人は大学ノートを取り上げてこんな話を始めた。

「あれは、10年ほど前のことなのですが、たまたま私が家にいたときに、シロアリの点検を無料でするという飛び込みの営業がやってきました。無料でやってくれるというので気軽に応じたんです」

ご主人は淡々と話を続けた。

やがて静かに語られた話を、私は背筋が凍る思いで聞いた。

その頃、私たち夫婦は別寝をしていて、私は書斎のある2階で、女房は1階の和室に寝ていました。

シロアリ消毒をして3日後の朝のことでした。食事時になっても起きてこないので見にいきましたら、女房が意識を失っており、救急車で病院へ運んだのですが、帰らぬ人になりました

あまりの突然の出来事に、私は呆然としたまま女房の葬儀を終えていました。

夜遅く家に帰り、このソファーの上に喪服のまま座っているうちに、うとうととしてしまい、ハッと目覚めたのですが、その瞬間に驚くことが起きたのです。

この天井や壁がグルグルと回りだし、自分の顔は床に押し付けられ、そのまま目を閉じることなく見ていると、さらにグルグルと壁や天井が回っていくのです。やがて意識を失い、気がついた時にはいま同居している姉が、病院の枕元に立っていました。

それからしばらくの間入院をしていたのですが、退院しても体の具合の悪さは治らず通院を繰り返しました。当時は、シロアリ消毒が原因だとは気がつきませんでした。

数年後のことです。新聞記事でシロアリ消毒による室内空気汚染がそのような体調不良をもたらす場合があることを知ったのです。すぐに業者に電話しました。ところが電話は通じません。弁護士さんに相談したのですが、加害者も、加害原因も特定できなくては、裁判の起こしようがないと言われました。

このノートは、その後勉強した化学物質に関することで埋め尽くされているのですが、女房には本当にすまないことをしたと後悔しています。

この家に用いられたシロアリ消毒剤は、クロルデンとのことだ。
某ハウスメーカーが、それを使用することで10年保証を謳った時代である。1986年にクロルデンは使用禁止となり、その代用となったクロルピリホスは2003年に同じく禁止となった

奥さんにとって、床下から揮発してくる空気は、毒ガスと同じだったのだろう。

 

 

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